会長挨拶 | JPEA(一般社団法人 日本プライベート・エクイティ協会)
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会長挨拶

ご挨拶

プライベート・エクイティほど難しい仕事はありません。

それは会社を丸ごと扱う仕事だからです。事業の成長を数年間の一貫した計画として設計し、ガバナンスを起点として、その計画を実現するために必要なリソースを調達し、導入し、調整する仕事だからです。オーナーや経営者と膝詰めで話し込み、信頼を勝ち取って初めて仕事の場が得られる仕事。自分で経営するわけではないのにその成長の実現に全責任を負って、その結果によってのみ報われる仕事。私たちの仕事に手間をかけて伴走してくれて、広い経験と見識で支えてくれる投資家によって定期的に評価され、おおよそ5年毎にライセンスを更新されなければ次のラウンドには進めない仕事。

世に数多くの仕事がありますが、これほどアナログな人間関係が大切で、永続性に欠け、日々投資先の事業環境の変化(しかもそのほとんどは悪い方です)に悩まされ、心配をしてばかりという仕事もないでしょう。私は98年からこの仕事をしていますが、最近になって「雨ニモマケズ」の境地が分かってきた気がします。

世に数多くの仕事がありますが、これほど責任の重い仕事もありません。それは投資家から託された資金で企業の命運を託され、従業員や取引先、その家族の将来を託されているからです。売り手である創業者や親会社からは、手放す会社の将来を託すに足る相手として信頼され、また買い手である大企業や株式市場の投資家からは、この人たちが心血を注いで育ててきた会社なら間違いないと信頼される、そういうものに私たちはなりたい。単に業績が伸びればいいというだけでなく、小さな会社であっても、地域や社会、そして環境の観点から、よき仲間であることが求められるようになってきました。この点、JPEAアウォードでは、2014年以降、審査委員の先生方が、毎回大変なエネルギーを注いで、我々がなすべき仕事の方向性を示してくださっています。このメッセージをしっかりと受けとめて、次の仕事に生かしていきたいと思います。

そういう難しく、責任の重い仕事だからこそ、集まって情報交換し、学び合って切磋琢磨し、多様な強みを持ったプレーヤーがそれぞれ特徴のある仕事を世に問い、発信していくことを通じて、業界全体として社会から求められる役割を果たし、期待に応えることができます。プライベート・エクイティ協会はそのためのプラットフォームです。協会では、数年間にわたる準備期間を経て、ファンドのパフォーマンス・データベースを構築し、海外を含む投資家コミュニティに対して日本のプライベート・エクイティ市場を評価する指標を提供することができました。また、会員ベースも拡大し、今後の活動の財政的な基盤も整ってきました。これらの成果を資産として引き継いで、これからも、内部的には正会員同士、正会員と賛助会員、対外的にはベンチャー・キャピタル協会等との間で情報交換し、学びあえる機会を増やしていきたいと思います。

さらには、難しく、責任が重いからこそ面白い、このプライベート・エクイティという仕事に、多くの若者が多様な経験と才能を持って飛び込んできてくれるよう、協会として発信していくこともできると思います。私自身はより多くの方々を巻き込む渦の中心として、役割を果たすつもりです。皆さんも、それぞれの立場から、その渦に頭から飛び込むなり、足元をすくわれるなりして、巻き込まれていただきますよう、よろしくお願いします。

 日本プライベート・エクイティ協会
会長 林 竜也

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